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ひとり暮し ごはんの友 (同時代ライブラリー)

ひとり暮し ごはんの友 (同時代ライブラリー)

近所の書店の古本コーナーにずらり並んだ、岩波書店同時代ライブラリー。こりは文庫のレーベルなんですが、学生時代とてもお世話になった覚えが(何)。そりは兎も角、懐かしいなあと眺めていてふとその書名に心惹かれ手にしたこの一冊、数章立ち読んだ後、迷わず速攻レジへ。前書きの「ひとり暮らしの先輩から」の内容にうっかり騙されそうになりましたですが(え)、本文は極めて真面目かつ有用な手料理指南書でありました。嗚呼、何故己は学生時代にこの一冊に出会って無かったのか……今住んでる場所だと、ふきのとうやらヨモギやらを道端に見つけ出すのはちと面倒なんですよねえ……(其処?!)。ともあれ、この本に於けるお料理の紹介は、季節毎、素材毎、実にバラエティに富んでいて尚且つ、めっさめさシンプルで実用的なのです。何が実用的っかーてーと、正確な分量が一切書かれていません(えー)。でも、調味料や材料、調理法を実に大雑把に、けれどもちょっとしたコツやポイントは外さず抑えて紹介してくれているので、結構安心です。てーか、何より美味しそうですよ〜。小気味良くテンポの良い文体で綴られた読みものとしても楽しい、己にとっては実に嬉しい一冊なので御座いましたです。蛇足ながら、よしなが先生の『きのう何食べた?(1) (モーニング KC)』を楽しく読めた方には是非お薦めしたいかも、なんて思いましたです。てーか、よしなが先生のこの本、発売当日に買ったのに此処に覚え書くの忘れてましたや己……(どおでもええ)。