発売予定を、見落としてましたー(ヲイ)。
長沢先生の手になるマガレト版も早や7巻目。今回は「イエローローズ」騒動、及び一年生によるかくし芸大会、そして何と現在発売中の本誌に掲載されている「
片手だけつないで」も同時収録!(驚)や、早々に単行本化されて、雑誌を買わない主義の己としてはとても嬉しかったんですが、おまけ頁も柱も無く……ちょっぴり残念でしたです……(伏し目)。ともあれ、のっけから飛ばし捲くりの凸さま、そしてビジュアル的に何とも素敵な顔ぶれな凸さま溺愛ブラザーズ&ファーザーが楽しかったです。さり気にツッコミ激しい
祐巳ちゃんとか何もかも心得てさっさる蓉子さまとか姉と妹に挟まれて存分に拗ね捲くる祥子が愛しい
紅薔薇姉妹、要所要所で肝心な一言をもたらしたり、原作には無いかも……なアイコンタクトを交わして何とも柔らかな空気を醸し出してたりする
白薔薇姉妹、そして
三者三様好き放題(笑)な方向で見せてくれる
黄薔薇姉妹……と。「
黄薔薇まっしぐら」「
いと忙し日日」は、旧
薔薇さま方がいて、それぞれのつぼみやつぼみの妹が揃っている、本当に僅かな、かけがえの無い時間を優しく描いていて、何とも懐かしいやうな、切ないやうな気持ちを抱かせてくれましたです。そして、巻末の「
片手だけつないで」。ページ数の制約もあってか、
佐藤聖視点に絞り込まれたこの物語を読んで己は、ようやっと、
志摩子さんの輪郭を掴めてきたやうな気持ちになりましたです(遅!)。本誌をちらっと読ませて頂いた時には一番に、蓉子さまのやや幼さを感じるまでの真っ直ぐさと思いがけない柔らかさの描写のバランスの良さに驚いたのですが、コミクス版では、
佐藤聖の余裕の無さ、
志摩子さんの不安定さが目に見える形でくっきりと提示されていて、何処か改めて思い知らされるやうな、目の前に突きつけられるやうな気持ちと共に、己自身が経てきた、彼女らと同じ時代をぐっと近くに思い出させて貰ったやうな、そんな不思議な感慨に打たれましたのです。ちょっと語弊を畏れず申せば、アニメ版で同じ「
片手だけつないで」を視聴した時とは随分と違う視点を得たなあと。それだけ、己の中でも「
マリみて」と出逢ってからそりなりの歳月が流れたと言ふ事なのかも知れませんですが(何)。ともあれ、相変わらずグッジョブで御座いましたです、長沢先生。てか、寧ろ巻を増す毎に色んな面で説得力を増しつつあるマガレト版に、一読者として、どきどきしっ放しでありますです。これからも益々楽しみでありますです。