ちょっと前に購入していたのですが。

先日此方で書き書きした、『家守綺譚 (新潮文庫)』を読み終えたので、巻頭の梨木香歩先生のロングインタビューを拝読。内容に触れる前に、一言。いつもながら思うのは、この雑誌のロングインタービューの素晴らしさ。己は定期購読者では無くいつも、特集記事やロングインタビューに気に為る作品・作家先生が取上げられている時だけの不定期購読者なのですが、そうして居る事が時々申し訳なく思える程に毎度、その内容の濃さ深さに圧倒されるのです。この記事を書いた方は、そしてこの取材をされた方は間違いなくその作品、作家先生を好きなのだなあと実感出来る、そんな記事の数々に有難さと嬉しさを噛み締めるのです。そんな感じで、己の手元には、小野不由美先生や高村薫先生の貴重なロングインタビューや特集記事の掲載されたバックナンバーがずっと残されていたり。その中には、当時ノーチェックだった『マリみて』特集が組まれたものもあたったり。ちょっと運命を感じました(何)。そりは兎も角、今回のお目当ては勿論、巻頭大特集「梨木香歩先生―ここにあります、心の滋養になる物語―」。ロングインタビューは、趣向を凝らした「作家と歩く<本郷の裏路地>」。某所シニアチームの皆さま!この次上京出来た折には是非本郷へ連れて行って下さい!(ヲイ)とマジで叫んでしまった程、素敵なロケーションにて行われたインタビューは、己にとって未読の作品に触れた内容もあったのですが(何せ書籍購入は常に文庫待ちなもので……)、それすら気に為らない、寧ろいつかその作品に巡り逢える日が楽しみに為る程の内容でしたです。でもって、14頁にある「『家守綺譚』を書いていて、印象に残っているシーンを教えて下さい。」と言ふ質問に対する梨木先生のご回答は、読んでいたからこその嬉しいお言葉でしたので。多分、全作品を読み終えたらまた、己はこの特集記事に戻って色んな感動に再び出会えるのだと思うと、一粒で二度美味しい(ヲイ)楽しさを得た心地でもありますです。ともあれ、税込価格1020円、己には決して高価くは無い買い物でしたですはい。