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夢の宮 〜遙けき恋文〜 (夢の宮シリーズ) (コバルト文庫)

近所の書店の古書コーナーで発見。ご存知『マリみて』の作者に拠るもう一つの代表作とも言ふべきシリーズの最新作です。恋文かあ…。携帯電話やネットなどでリアルタイムかそれに近いやりとりが手軽に出来るのが当たり前の昨今、この作品が投げ掛ける想いはどんな風に若い世代の読み手の皆さまの胸に響くのでせうね。また、一読だけでなく再読すれば、もしかしてこの人とこの人が…なんて想像が新たに膨らんだり。今野先生らしい、ささやかな仕掛けも利いた素敵な恋の物語。

長い長いさんぽ ビームコミックス

生き物の世話をしたり面倒みたりがどうしても苦手な己。それは犬猫に限らず人間相手でも同じなのですが（ヲイ）。そんな己にも、ちょっとした憧憬を抱かせずにはいられないゆずとままの関係を描いた須藤真澄さんの一連の作品の、これが最後の一冊になるのでせうか。うかうかとは言葉に出来ない、寧ろ言葉にすら出来ない山ほどの感情や時には激情をすらを抱えながら、多分己は、折に触れ、何度も何度もこの本を読み返す事でせう。