京・末富 菓子ごよみ

京・末富 菓子ごよみ

訳あって、洋菓子作りの本を探していた紀州さんに付き合って、久々に図書館へ。料理やお菓子作り関連の図書を並べた棚の中から「あんたはこういうの好きやろ」と抜き取って差し出されました…ええ、激烈に壷にはまっちゃいましたですがにゃにか?(爽笑)京都の老舗京菓子司・末富の三代目さまによる、文字通りの「菓子こよみ」でありますです。季節時節に合わせて作られる様々な和菓子を、日本伝統の「文化」として紹介して下さる、素敵な一冊。「夢のかよいじ」(一月)、「シュプール」(二月)、「蛍雪」(三月)、「花すみれ」(四月)、「落とし文」(五月)、「暮れなずむ」(六月)、「月の宿」(七月)、「見えぬ風」(八月)、「野分」(九月)、「十三夜」(十月)、「天狼」(十一月)、「落ち葉散り敷く」(十二月)…ええ、その名が負う由来と姿とが一致して初めてああ!と膝を打つやうな。まさに、和菓子は「文化」なのだと実感するやうな。そんな色とりどりのお菓子を眺めるだけでも、うっとり出来ますですねぃ…つーか、こんなお菓子を頂けるのなら、お茶のお稽古にもマジ通ってみたいなあとかうっかり本気で思ってしまいましたですええほんの一瞬ですけれどもね……(伏し目)。