哀悼。

確実に。
物凄く、個人的な、感情的な、一文です。
TV嫌いな己が、唯一好んで視聴していた番組を担当されていた。
ニュースキャスター氏が亡くなられました。
己は、かの方の著作を知らず。
ニュースキャスターとしてのお姿を、ただ好ましく。
慕わしく、それでもただ気紛れに、不定期に。
視聴するのみでした。
けれども。


あの方が、この世を去られた事が、堪らなく、哀しくて。
その、気持ちのままに。








歳を取るのも、悪くないなあと思いつつも。
けれども、自分の経験の至る所を彩って下さった方々を。
失う事にはどうしても、慣れる事は、出来なくて。


TV嫌いの己が、唯一。
好んで観ていた、番組がありました。


あの、11月11日も。
帰宅して真っ先に、チャンネルをそれに合わせていました。
あなたが、どんな事を語ったのかを思い出せなくとも。
あなたの姿は、今でも鮮明に思い出せます。


仕事柄、そのオンエア時間に間に合わなくても。
間に合う時は、まるでBGVのやうに。
そのチャンネルを選んでいました。


あの方の姿と言葉に触れる事が出来なくなって。
己は益々、TVから離れる事になりました


己は。
画面の上でしか、存じ上げませんが。
あの方が組んだ特集のお陰で。
何も出来ない己でも。
何か出来る事があるやうな、そんな気持ちを。
微かな祈りを抱き続ける事を、信じられるやうな気持ちを。
知る事が出来たと、何度も思いましたのです。


筑紫哲也さん。
己にとって、ニュースキャスターとは。
まさしく、あなたの事でした。
己は、あなたの姿が、本当に、好きでした。


今はただ。
ご冥福をお祈り申し上げるだけです。


有難う御座いました。
本当に、有難う御座いました。