気持ちの良いアニメ。

エル・カザド オリジナルサウンドトラック2

エル・カザド オリジナルサウンドトラック2

サントラ二枚目、買いました。買いましたが、以下にはサントラの感想ではなく、それを拝聴しながら振り返った、『エル・カザド』と言ふアニメ作品に対するネタバレお構いなしな個人的視聴感想っつーか魂の叫び(笑)の羅列が存在いたしますです。そんなん読みたかねーよー、とおっさる方はどうかさくっとスルーでお願い致しますです(平伏)。




「やっちゃって良いかな?」「いえっさ☆」(マテコラ)。
てーか。
何でこりを全国ネットで放映しなかったんだー!!!……ぜえはあ(落ち着け)。
そんな叫び声を何度、モニタに向って己に上げさせただろうこのアニメ。なんつーか、アニメと言ふ創作手段に対する拘りを所々に見せつつ、その枠を時折広げる小技を効かせつつ。そりでもこの『エル・カザド』と言ふ作品が視聴する己に見せてくれたのは、純粋で単純な「二人の少女の旅」の物語だった訳で。張り巡らされた伏線も、手を変え品を変え登場する魅力的だったり謎めいていたりヲイコラマテっつー位(笑)ツッコミ所満載だったりする人々の内面もその背景も、見事に一定以上の距離感を持って主人公二人を取り巻いていて。それらの謎や伏線をある程度には解き解し回収つつも、それら全てが綺麗に解き明かされる事も説明されることも無く。詰まる所、最終的に達した結論は二人の「道無き旅路は続く」(ナレ最高!/笑)だったのですから。最終回を見終えた瞬間、こんなに清々しい気持ちになれた作品はそうは無いなあと、己は心から思いましたです。己自身がもっととんがっていて、アニメと言ふ表現方法に対して執拗な拘りを持ち続けていた頃に観ていたとしたら、また違った印象を抱いたかもなのですが。だからこそ、今この作品に出逢えた事を嬉しくも幸せに思えた、そんなアニメでしたです。やられちゃったよ……こんな作品最後に持って来られたら確かに「三部作完結」、しかと受け止めるしか無いぢゃないですかー!(泣笑)楽しかった、気持ちよかった、爽快でした。ナディとエリス、二人の道無き旅路=人生はこれから先も、続く。その事が嬉しかった。その物語を彩るのが梶浦さんの楽曲だった事も、本当に幸せでした。でも、DVDを購入するのはもっと先に取って置こうと思いますです。今はこの瞬間の気持ちを確りと抱き締めて、何度も暖め直して居たい。そして、いつか彼女たちの旅路を纏めて振り返りたくなる、その時が来たら又、彼女たちに出逢うやうに、手にしたいと思いますです。つーか、最終巻まで出揃ったら纏め買いして「その時」が来るまで手元に取って置いたりしそうなんですが、大丈夫かな、己(笑)。