金と暇さえあれば……(ヲイ)。
ネイティブてディープ(笑)な京都人である氏の手に為る京都本、その文庫版最新刊……でせうか。先に購入した『
京都人だけが知っている』に比べると格段に軽妙で思わずにやりとさせられてしまう部分が多く感じられて楽しいです。つーか、己はO阪南部どちらかってーとW歌山拠りっつーかお大師さんとか源平やら
南北朝期やらの落ち武者さんたちとかの伝説に相応しい位の山間ど田舎土着の農家の出(曽祖父の代に放蕩が過ぎて土地没収の上隠居させられてますが/え)なんですが、何故かこちらの御本で紹介されるやうな年中行事やら生活習慣やら食生活(笑)にはものごっつー馴染みが(笑)。やっぱ源平やら
南北朝期やら戦国時代やらに京方面から人の
流入があったのでせうか……とか余計な事を考えつつ。京都を巡る12ケ月を、ほっこりと楽しませて頂きながら、時折にやりとさせられたり苦笑を零したり。
『
家守綺譚 (新潮文庫)』とリンクするお話、と伺って読みたい読みたいと思っていたのですが、思いの外早い
文庫落ち。近所の書店に一冊だけ入っていたのを即ゲット。短いセンテンスで描かれる、独特の世界をじわじわと拝読中です。物語はまだ序盤、異国の地でその世界にじわじわと馴染みながら宗教や母国を異にする人たちと交流を深めていく主人公を追い掛け始めたばかりです。このお話の行き着く先に付いては既に知っているのですが、今はそれを極力頭から遠ざけて、一つ一つの文章をじっくりゆっくり、噛み締めて読み進みたい、と思いますです。