起立! 礼! 着席。

そんな感じで、学園モノです、もじもじ(何)。

放課後の国 (フラワーコミックス)

放課後の国 (フラワーコミックス)

1限目の「数学の鬼」から始まって、6限目の「社会の窓」に到るまで。各話毎のタイトルの秀逸さとその構成の見事さに読了後、ちょっと身動き出来ませんでしたです。なんつーか、凄い、面白かったです。てーか、感動が深いと単純な言葉しか出て来ないものですねえ(泣笑)。細々とした感想としては、元生徒会長さんと剣道部の彼女のその後が気になるなあとか(剣道部の彼の方ぢゃないのは己的仕様です/ヲイ)。学園祭に向けて「微妙組」が誰一人として自分たちのスタンスを変える事無く、でもひとつの「組」を成してゆく様が自然で面白かったなあとか。口喧しい中川さん@元生徒会長(あだ名は会長さん/笑)のお節介すら、押し付けがましく映らない程に「微妙組」の面子は自分らしさを簡単には失わないし手放さない。それでも彼ら彼女らが自分たちだけではなく、周囲の者たちと少しずつ近付いてゆく距離とその心地よさげな様が、最終話「社会の窓」のラストシーンに向けて美しく収斂してゆくのを、まさに呆然とした心持ちで眺めさせて頂きましたのです。西先生の手書き文字によるあとがき「お友達について」も半ば涙目で読み終えました。「ひとつ孤独は減るのですね。」に到るくだりにはどすんっ、と胸を衝かれましたです。本当に、素敵な読書体験でしたですはい(平伏)。