久々に行って参りましたです。

ホントは、コバルトの短編掲載誌を借りようと思っていたのですが。
流石に借り出し中でした……しくしくしく。


欧洲紀行 (講談社文芸文庫)

欧洲紀行 (講談社文芸文庫)

この方の小説は読んだ事の無い己ですが、何となく手に取ってしまいましたです(何)。端正でシンプルな文章に無償で触れる事の出来る幸せ。Blogやネットで公開されている文章にも言ってみればそう言ふものなのかもですが、でも矢張り、新聞雑誌などの紙媒体に残され広く読み継がれる事が当たり前、な前提で綴られ事実世代や時代を超えて残されているものを読むのは、更にその有り難味が一入だなあと思うのです。だからこそ、変に力まず淡々と読み進めたいと思いますです。


京都人だけが食べている (知恵の森文庫)

京都人だけが食べている (知恵の森文庫)

己が借りてきたのは、02年初版のWAVE出版版なので上記紹介とは内容が異なるかもですね。てか文庫落ちしているのを初めて知りましたです(駄目ぢゃん)。のっけの「まえがきにかえて」の軽妙な文体と、食に対する余りに自然な拘りに心惹かれて手に取りましたです。つーか、目次眺めただけでも相当ワクワクする一冊なのです。てか「幽霊子育飴 虚構キャラメル」なんて章は、『姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)』に出逢う前から子育て幽霊の伝説に慣れ親しんでいた己と致しましては(己的地元っつーか己の実家の墓地でも語り継がれていた伝説だもんで/え)頁すっ飛ばして読まずには居られないと言ふか(笑)。今となってはO阪でもかなりポピュラーなチェーン店となった天一こと天下一品も、この本に掛かれば「天下一品 パラサイト・ラーメン」と為る訳で。こりまた、まったりじわじわ、そして時折くすくす微笑みながら読み進めたい一冊でありますですはい。