■

ハナダイロ (初回生産限定盤)(DVD付)

一曲目が何となく懐かしい曲調と言ふかアレンジと言ふか…何故か、裕木奈江さんのとある楽曲を思い出して堪らんのですがそりは多分己だけでせう（ヲイ）。そりは兎も角、全体に以前のアルバムにもまして、歌で何かを祈る印象が強烈にはっきりとしてきたなあと思わせて下さる一枚でありましたです。12曲目なんかは、某アニメのＥＤと言ふ事を離れて、曲のイメージだけがずしんと、その歌声と共に迫る感じで。そのアニメを己が観ていなかったせいでもあるのかもしれないですが（え）。でもこの方の声は時折何かを直にこの胸の中に叩き込んでくれる瞬間を確かに与えてくれるもので。それが何とも言へず嬉しく、また重く。実は先日のカラオケで早速何曲か歌わせて頂いたのですが、もう、なんつーか、歌っている間もちとせさんの歌声が脳裏で響いて離れないのです。あの声を、あの発声を求めてやまないのです（出来ているかはさておき）。大きく空を仰いで、共に、叫びたい、祈りたい。そんな楽曲が詰まった一枚。でもって、これから入手される方、聴こうと思っておられる方には是非、初回限定版でお聴き下さるようお薦め致しますです。13番目のボーナストラック「死んだ女の子」はまさに「語り継ぐこと」からの流れの中で受け止めるのが一番ぢゃないかなあ…などと、勝手ながらにも思ってしまいましたのです。