副題を「相対性の彼方」といふのだそうです。相対性に揺るがせられる事のない絶対的なものがこの世の中にはある筈、たとへば自分の音楽もそうありたい……といふ、小田さんの意欲の現れなのでせうか。変わる事のない透明な歌声と、これまた変わる事のない、歌の歌詞としては噛み砕き難い印象の、それでいてきっと此れでなくては、な言葉に彩られた楽曲たち。確かに小田さんは「絶対的」に小田さんなのでありましたです。収録曲11曲中実に10曲ものタイアップ。これまた、映像と音楽は時として切っても切れない関係を結ぶ事を良く知る小田さんならではのことなのかなあと思ってみたり。