己が敬愛する同人誌作家さまが随分と嵌り込まれまして。ドイツ旅行を敢行なされたりレッドバロン・コレクターとなられたり……と、傍目にも幸せそうだなあと楽しませて頂きつつも、長らく手にする機会を逃しておりましたこの作品。ええ、読み終えて激しく後悔しましたとも!何でもっと早くに読んでおかなかったのかと……(伏し目)。コバルト文庫といふレーベルにありながら、いえ、だからこそ、描けたとも言へる、第一次世界大戦真っ只中の、愛すべきヒコーキ野郎どもの群像劇。主役たち義勇軍スラップスティックな世界も勿論の事ながら、「最後の空の貴族」レッドバロンと彼を取巻く人々の何とも奥深い描写の数々。脱帽、そして、敬礼。

島田荘司氏の手に成る御手洗潔シリーズの…何作目に当たるのかは存じ上げないのですが(ヲイ)、「『異邦の騎士』読み終えた?なら次はこれやろ」と紀州さんが仰るものですから借りてみました。つーか、こここここ怖かったよ…(汗)。思わず中盤越える前に結末読んぢゃったよ…そしたら余計怖い目に遭いましたよ…(泣笑)。次は是非、氏のデビュー作『占星術殺人事件』を読みたいのですが、近所の図書館には無いので取り寄せとなりそうです。あ、感想ですね。己は皆さまのご想像通り、レオナさん一押しっつー事で(マテ)。